フリーザ

ヘレディタリー/継承のフリーザのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

5年振りに再鑑賞。
当時はホラー映画を観始めた頃で全然拾いきれていない部分があったが今観ると中々どうして面白いじゃない。

冒頭のミニチュアのセットから実物へ、というカメラワークからして面白いし終始出てくるアイテムやら何やら気が利いてる。
まぁでもその「はい、考察よろしく」みたいな態度は続く『ミッドサマー』では大分鬱陶しかったので塩梅が難しいところ。

本作はホラー要素たっぷりだが実の所家族もののヒューマンドラマが核になっている。
が、良くあるテーマやメッセージ性に重心を置きすぎていてバランスが悪いホラー映画と違い、その核を包み込むホラーパートにめちゃくちゃ気合い入ってるのが特徴。
良くも悪くも「怖すぎだろw」と笑ってしまうようなやり過ぎな演出が良い意味でB級感があり憎めないというか気取りすぎてなくて好き。

悪魔信者のお婆さんが悪魔を召喚する為にああだこうだやって成功する話。
という大筋だが、悪魔召喚の為に家族を作り息子への召喚が失敗となると孫を標的にするというのが中々にグロテスク。その上で「色々あったけど愛してたよ〜」的な手紙を娘に残してるのも気持ち悪い。

トニ・コレットは自分の母親がやっていたことに気づいていただろうし、その上で悪魔召喚の手伝いをしていたんだろうが、その人格とは別に母親が憎い・この血を絶やしたい・(望まないにせよ生まれちゃった)息子や娘を母親の好きにさせたくない、という人格もあり結果的に二重人格みたいになっていたんだと感じる。

2019.5.24
2024.2.12
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