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ヘレディタリー/継承のやのネタバレレビュー・内容・結末

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

心神喪失状態で且つ夢遊病持ちの母親の妄想かと思いきや、ラストにかけての怒涛の展開に驚愕。チャーリーの死後、度々家族が聞くこととなる"コッ"という舌を鳴らす音も、てっきり彼女の霊による仕業かと思っていたのにまさかでした。母親の、自分から話を振っておきながら二言目には聞き返したり逆上したりする精神の不安定さの演出が妙にリアルで苛立ちさえ覚えた。「侍女の物語」で冷徹な女性教官を演じていたアンダウトがまた良い演技をしていて、彼女には凶悪な役が似合うなと思った。結末は少し強引な印象も受けたものの、自分たちの知らないところで無理矢理決定付けられていく彼らの運命を思うと、強引に感じてしまう時点で監督の術中にハマっているとも言えるのかな。
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