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ヘレディタリー/継承のanrrryのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.6
ずっと観たくて観ていなかった映画の一つ。ずっと”後で見る”だったものを1番に。そして早く観なかったことを後悔しました。

私個人がアリ・アスターの映画の中で好きなところは、登場人物の動き。最高に不気味で気持ち悪い。勿論褒め言葉で。
関節をギリギリのところまで攻めて、思わず目を覆いたくなるような描写を平気で描く。映像が美しいのでそれがまた引き立つ。

人の壊れゆく様を、丁寧に厳かに落とし込みながら、狂気をこれでもかと言わんばかりに鏤める。その狂気、あるいは崩壊は、”なさそうであり得る”。どこか共感できてしまう。だからこそ、嫌な感覚が纏わり付いて離れないのです。梅雨時の、じっとり首元を撫ぜる汗みたいな。

ラストシーンは必見。お口あんぐり。
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