kuu

ベンジーのkuuのレビュー・感想・評価

ベンジー(2018年製作の映画)
3.3
『ベンジー』
原題Benji.
製作年2018年。上映時間87分。

野良犬ベンジーの活躍を描いたアメリカ産冒険活劇。

幼い兄妹と友達になったノラ犬のベンジー。
彼らのもとで飼われる事になった途端、兄妹が悪漢に誘拐されてしまう。ベンジーは二人を救うため、人間顔負けの捜査を開始するが。。。

まず、個人的には野良犬系なら、元々、捨て犬だったが少年・翔太に拾われ、育てられた日本の子犬・チャロを描いた、NHKのアニメ『リトル・チャロ』の方が(比べるのも変だか)好きかな。
また、小さな子供に向けた作品かと云えば少し暗すぎるかな。
家族向けの映画として描くのは誤解を招きかねない。
現代の子供たちてのは、今作品の中の過酷なシーンに麻痺しているのかもしれへんが、もし、小生に幼い子供が、おったとしたら推奨してへんかな。
でも良い部分もあり、犬が巧妙な芸をするところは本当に見応えがあるけど、大部分には問題が見えるかな。
先にも触れたように、幼い子供には向かないシーンが多すぎるし、一部の大人のリアクションが、ありえないほど愚かでした。
このジャンルのドタバタ映画であれば許容範囲かもしれへんけど、シリアスであろうとするあまり、整合性がとれず、ひどい出来に感じた。
また、いくつかのシーンは、その前提があまりにイケてないので、見ていて辛かったかな。
それに、あまりにも頻繁で、ヒヤヒヤしたし、いくつかの細かいコンセプトは、明らかに他の映画から借りてきたものに感じて止まなかった。
それを見つけるのも面白いかもしれないけど、今日のコンディションでは良くない方に目についた。
今作品は、犯罪、スリラー、ドラマとして良い作品になった可能性が高いのに残念でならへんかな。
子供たち、とくにカーター役の子役がエエ仕事をしてたのと、犬もとても面白かったので可もなく不可もなくの気持ちかな。
kuu

kuu