leyla

CQのleylaのレビュー・感想・評価

CQ(2001年製作の映画)
3.5
コッポラ監督の息子ロマン・コッポラのデビュー作。恵まれた長男がやりたいことを全部詰め込んで撮ったという印象。

劇中劇のB級SF作品の撮影現場を舞台に、60〜70年代のヨーロッパ映画への憧憬に溢れた作品。気弱な主人公に監督自身を投影しているのかも。

コッポラが製作総指揮を務め、妹のソフィアがカメオ出演したり、特典映像でソフィアと母が舞台裏を撮影したりと、一家総出です。

また、ウェス・アンダーソン作品で知られる撮影監督やコッポラ作品でお馴染みの美術監督など、蒼々たるスタッフ陣。なので、映像がえらくスタイリッシュに仕上がってます。ロマン・コッポラがウェス・アンダーソンとつるんでる理由がわかった気がする。

60年代後半のパリのレトロポップな映像、SF作品のB級感、MELLOWの音楽、スーパーモデルのアンジェラ・リンドヴァルの美しさ(すっぴんがドえらく可愛い)と、とにかく映像や雰囲気は楽しかった。

内容は詰め込みすぎですが“カッコいい作品を撮りたい”という意欲は伝わりました。今作以降は1本しか撮っていないようだけど。特典映像が充実してました。
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