バナバナ

幸福な食卓のバナバナのレビュー・感想・評価

幸福な食卓(2006年製作の映画)
3.5
ある日、佐和子の家で父親から「今日で父さんは父さんを辞めようと思う」と宣言されてしまう。
しかし、その状況は『ホームレス中学生』でいきなり家族解散の宣言をされて、すぐ家が差し押さえられ、家を追い出されたのに比べると、
佐和子たちは父親の蓄えがあるのか、そのまま自分の家に住み続け、皆で夕食を食べることができる。

そのまま、なんとなく暮らしている時に、大浦くんが転校してくる。
彼は母親が地域で一番の偏差値の高校に入れる為に、その近くにわざわざ越してきたのだとういう。
しかし、大浦くん自身はガリ勉ではなく、気さくで陽気な子。
席が隣になった事で話すようになり、二人で同じ高校を目指すことになるのだった…。

この勝地涼が演じている大浦くんが、凄く良い子で、ニカっと笑う笑顔が爽やか! こんな息子が欲しいと思わせる。
今の佐和子の家の現状は普通ではないから、人によっては非行に走る子もいるだろう。
佐和子はそこまで寂しがり屋でもないし、淡々とした子だ。
だが、それでもこういう時期に傍に明るい大浦くんが居てくれたのは、励みになったと思う。
佐和子との未来まで考えてくれた人。きっと忘れない。
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