ジョー

サタデー・フィクションのジョーのレビュー・感想・評価

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)
2.3
 日中戦争から第二次世界大戦へと向かう時代に、上海に租界(外国人居留地)があったそうだ。
 英仏米の租界と共同租界(含む日本)があって、ジャズやダンスで文化芸術が栄えたらしい。
 そこで暗号解読のため各国のスパイたちが暗躍する話。
 登場人物の相関図をよく把握してないと、誰が味方で誰が敵か見分けがつかなくなる。
『崖の上のスパイ』もそうだったが、中国のスパイ映画は人物の掌握が難しい。
 人間関係をよく把握しないままに、後半は銃撃戦の死闘。
 真珠湾攻撃の暗号「ヤマザクラ」をめぐって。

 ロウ・イエ監督の作品の鑑賞は、『ブラインド・マッサージ』に続き二作目。
 個性派オダギリジョーの描き方は若干物足りないが、執拗なまでのコン・リーの接写は見応えあり。
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