のこ

サタデー・フィクションののこのレビュー・感想・評価

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)
4.5
日本による真珠湾攻撃直前の1941年12月
上海を舞台にしたスパイ映画!

「山桜」~~
この暗号はどこを指すのか~
種明かしはラストにあるのでお楽しみに😊

本作の主人公~
スパイとしての顔も持つ女優のユー・ジン(コン・リー)
凛とした存在感はあったけど(可愛くなかったのが残念!)
中国人だったらもっと美人がいるはずなのに~w

★ただフランスの諜報部員ヒューバート(パスカル・グレゴリー)が孤児院から引き取って諜報部員として訓練をしたので射撃、ピストルさばきは圧巻⚡⚡
(綾瀬はるかの「リボルバー・リリー」の華麗なる銃さばきが蘇って来ましたがw)

本作~やっぱり女優のユー・ジン(コン・リー)が主人公ですものね~😊 
しっかりコン・リーが存在感アピール!
ラストまで彼女との愛を演じた日本人舞台演出家役のマーク・チャオも最初から最後まで登場
オダギリジョーよりも中心人物!

白黒ドキュメンタリーのような~
歴史を感じて 好みの雰囲気!
上海で生まれ育ったロウ・イエ監督が幼い頃から慣れ親しんだ蘭心劇場やキャセイ・ホテル~
人物アップ 表情もしっかり捉えて!
監督の思いが詰まった素敵な作品で良かったです😊

観る前は女優ユー・ジンと古谷三郎(オダギリジョー)のラブストーリーかと思ってましたが~
太平洋戦争開戦の情報を探るために接近しただけ~!
いなくなった妻美代子(亡くなった)と瓜二つのユー・ジン(諜報部員)は古谷がキャセイホテルチェックインの時にそれとなく隣に来て~妻を思い出させ~
ユージンの前夫が日本軍に逮捕され、逃げる時に襲撃が!
近くにいた古谷も銃で撃たれて 処置するホテルに連れ込まれ~眠らされて~
色仕掛けの催眠術で、暗号更新のため上海にやってきた古谷から太平洋戦争の開始情報を聞き出したい諜報部員たち
山桜とは~ どこを狙っているのか??
その大事なところだけ 録音が切れて~~~~

撃たれた古谷の安否を気遣って隔離されたキャセイホテルに来た梶原ら日本兵と
ホテルの外国人支配人(諜報部員)との
ドンパチが~~🔫!!
後半の盛り上がり~とても緊迫感があって
まさか~まさか~~
海軍少佐の古谷三郎(オダギリジョー)の身を案じ、
命かけて戦う海軍特務機関に属する梶原(中島歩)もカッコよく~彼を容赦なく撃つユー・ジン! 
古谷とユー・ジンの一騎打ちもお楽しみに~🔫🔫
日本の俳優陣もがんばってました~

冒頭~
ミュージックスタート~♬
舞台演出家のタン・ナー(マーク・チャオ)の掛け声で
ノリノリに始まったジャズバーでのダンスシーン~♬
タンは奥のテーブルに静かに佇むユー・ジン(コン・リー)演じる主役・秋蘭を見つけると~
舞台外でも恋人の二人は親し気にタバコをふかしながら~
意味深なやりとりの会話が~
(日本人の参木は紡績工場での暴動で助けたことがきっかけで秋蘭と恋人同士に)
参木と秋蘭 ユー・ジンとタン・ナー~

この場面が何度も繰り返されるので
あ~これは劇中劇「サタデー・フィクション」
男が階段でユー・ジンに刺される場面は現実? 幻想?
芝居と現実が境界線がないようで~w
分からないまま~~進みますがw 
深く考えずに詳しい所は適当に~w 
それでも何とか~以外と好みで楽しめました😊

ラストのユー・ジンの育ての親のフランスの諜報部員ヒューバート(パスカル・グレゴリー)に宛てた手紙が心に刺さり~ 山桜の意味~
パスカル・グレゴリーの味のある表情、演技が心に響いて

山桜~違う場所を教えたのはユージンの裏切り行為?
そうは思わなかったですね~😊
あの状態で日本軍に知られたら パールハーバー
1日早くも~遅くなったかも~
(ただアメリカとしては多分分かっていて 日本に攻撃させて第2次世界大戦を勃発したかったんでしょう~!!)

義父宛てのラストレターにはちゃんと本当のことを書いたユー・ジン 切なく響きました。

緊張感があって
その中に信じる愛があって
それぞれの人物が個性的で
モノクロ画像 雰囲気が好みでした。 
のこ

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