kayupan

5時から7時までのクレオのkayupanのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
5.0
自らの死に至る病、癌の疑いに駆られるシャンソン歌手クレオ。冒頭のタロット占いと一致した、自らの運命を嘆き、医者からの真の宣告を受けるまでの時間の過ごし方が描かれる。
挿入されるテーマでもあるピアノシャンソン曲がとにかく素晴らしく、ジャックドゥミとも共作の多いミシェルルグラン作。本人も演奏し、作曲家として登場する。車や服、パリの街並みも気品があり、感情や物語の描写はもちろん、リアルの切り取りそのものに美しさを感じる。ゴダールやアンナカリーナも友情出演する、ヌーヴェルヴァーグを象徴する作品。
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