諒将

5時から7時までのクレオの諒将のレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
4.0
5時から7時までの2時間。60年代夏至のパリが舞台。癌検査の結果を待つシャンソン歌手の気持ちの移ろいを写す。死や絶望がテーマにあるけれど、とても軽やかに描かれていた。「醜きものは死なり、私が美しい限り私は生きている。」生と死、他人の自分と、自分の求める他人の自分、ただ自分の自分。自己疎外。
あの連鎖的にいろんな視線に晒されるシーンのあの感じを、ドランは「わたしはロランス」で撮ったんだ。

ヌードモデルしてる友達
「人前での裸は、本当に裸って感じね」
「わたし自信があるの、それにみんなは私以外のものを求めているの、形とか着想とかね」
人前での裸。誕生したばかりの赤ちゃん、街中で赤ちゃんを見たときに死を同時に感じる。

さらっと出てきた劇中の短編映画に新婚アンナ・カリーナ、ゴダール夫婦が出てたらしい!気づかなかった。
諒将

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