ぶん

5時から7時までのクレオのぶんのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
3.5
最後に恐怖がなくなったクレオ。死への向き合い方を変えてくれた人との出逢い。
あぁ確か、楽しませてくれる相手…観終わってからもう一度最初の占いの場面を観る。

2時間というクレオにとっての長い苦悩をパリの美しい街並みや行き交う人の表情で彼女の人生の一欠片を感じさせてくれる。
カラーで観てみたいな…そんな欲求も出て来るのだ。

何か大きなショックを受けた時、普通に生活している人たちの波の中の自分を感じる時がある。平常に過ごしている彼らの中に極限の不幸な自分が存在しているという変な感じだ。同じ地面に居るのに確実に彼らとは違う。そしてなんだか少し宙に浮く。
そんな感覚を思い出してしまった。
ぶん

ぶん