アニエス・ヴァルダ、1961年。
夏の始まり。夏至の一日に、死について思う映画だという事は分かる。
死に近い二人。
歌手のクレオとアルジェリア帰休兵のアントワーヌ。
沢山の物事が流れて行く。
占い、カフェ、マネージャー
帽子屋、迷信
アパート、たくさんの子猫、舞台劇、ピアノ
大道芸、無声映画
車、タクシー、バス
ヌーヴェルヴァーグは好きでも嫌いでもないけど、CGとサイエンスを使わない文系SFのようでもある。
現実と虚構のごった煮。疑いと信頼のナンセンス。
ナレーション、カメラワークが紙芝居にも見えて楽しい。
芽吹いて開き揺れる葉の瑞々しい匂いが満ちてきて、全てを凌駕する。