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5時から7時までのクレオのnuのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
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再鑑賞。クレオの死への恐怖と自意識がカメラを直視する人びとや鏡に映る姿を通して描かれる。ヴァルダらしく世の中で起きていることに敏感になり、アントワーヌの登場に代表されるように様々な要素を取り入れながら、アルジェリア戦争についてフランス側を批判することを恐れない。音楽に合わせて踊っているかのようなカメラの動きを挿入したり (後の『落穂拾い』の場面が想起された)、ミシェル・ルグランの背中に子猫を乗せたりと、遊び心を忘れないかわいらしい場面も多い。観る度にいろいろと発見のある、大好きな映画。
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