Yui

5時から7時までのクレオのYuiのレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
4.0
最近体の調子が悪くてヒロインの気持ちが今ならよりわかりそうだと思い再観賞。癌かもしれないという不安に押しつぶされそうな中、医者の診断結果を聞くまでの5時から7時を描く…というシンプルながら興味の湧くストーリー。


ザ・ヌーヴェルヴァーグな外ロケで当時の等身大のパリの空気感を感じる事ができるし、クレオから見たパリの街から目が離せない。クレオが歩く度に視線を感じるのは彼女の職業が歌手だからだと思うけど、あれはゲリラ撮影でリアルなパリの人々の「何?撮影かな?」っていう視線なのかな…。

大好きな音楽家のミシェルルグランが本人役で出てきてくれるのが嬉しいし、劇中の短編作品にはアンナカリーナ、ジャンリュックゴダール、ジャンクロードブリアリ、エディコンスタンティーヌまで出演していて、豪華さにひっくり返りそう。
エディコンスタンティーヌは初見の時なんて気づいてなかったし…!貴重なゴダールのサングラスなしの姿がみれちゃうのもポイント。

ネコちゃんがいっぱいのガーリーなベッドでネコちゃんの湯たんぽと寛いだり、ブランコに乗ったり、クレオのお部屋も可愛くて印象的。
結局歌ったのかどうなったのか劇中ではわからなかったミシェルルグラン提供の新曲たち、しっかりサントラに立派な曲として収録されていて有難い!
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