2022.03.14/063/GYAO
〝ママは約束を守る。梅雨になればママは来る〟1年前にこの世を去った母スア(ソン・イェジン)との不思議な約束を信じて再会を待ち焦がれる息子ジホ(キム・ジファン）。
それは生前、母が息子のために作った絵本、母親ペンギンと赤ちゃんペンギンの奇跡のストーリーを息子のジホが本当に起きると信じているから。そのお話とは…。〝天国と地上の間にある雲の国にやってきたお母さんペンギンは、毎日のように雲の間から地上を眺めては涙を流していました。1年が過ぎ梅雨になると、お母さんペンギンは雨粒列車に乗り、子どもに会いに行きます。それから赤ちゃんペンギンのそばにいて、ゲームをしたり魚の取り方を教えたりして…。（後略）〟
そして、1年後の雨の日に始まった奇跡。亡くなった妻が戻ってくる話って、東野圭吾の〝秘密〟のように誰かの体を借りる場合や、最近地上波で放送中の〝妻、小学生になる〟のような生まれ変わりって思わせるパターンがあるけど、本作では、しっかり母親の姿のままでのよみがえり。でも記憶がないって何故？
この映画の日本版オリジナルを観ていた筈なのに、すっかり忘れていて、ラスト15分のスワの視点の話にびっくり。だからそういうことだったんだって分かって、これまで腑に落ちなかったところがすべてつながっていく。そして、最後のピース、タイトルの〝いま、会いにゆきます〟がピタッとはまった時に感動が押し寄せてくる。
韓国版の絵本は『くものくにの かあさんペンギン』（著：イ・ジャンフン 絵：キム・イェジン）で、映画の冒頭で紹介されている。ペンギンの絵がとってもかわいい素敵なお話。日本版は『おぼえていてね アーカイブ星ものがたり』（著：市川拓司 絵：こじまさとみ）星のお話で、エンドロールで紹介されている。映画も絵本もお勧め。
