メイマーツインズ

劇場版めんたいぴりりのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

劇場版めんたいぴりり(2018年製作の映画)
3.5
《博多明太子を夢見た夫婦の物語》

話題のNetflixオリジナルドラマ”サンクチュアリ 聖域〟の江口カン監督、博多華丸主演で描く”明太子物語〟。
Netflixにて。

博多といえば、山笠たい‼︎
山笠は博多で700年以上の伝統を誇る男たちの祭り。
今日の早朝に行われた山笠最大のクライマックス、”追い山〟。
コロナ禍でまともに山笠が行われるのは4年ぶりで、溜まった鬱憤を晴らすかのように今年の熱気はすごかった‼︎
本作の主人公は明太子を開発したふくやの創業者・川原俊夫さんをモデルにしていて、彼は山笠を愛する”のぼせもん〟だったらしく、本作でも山笠のエピソードが描かれている。

みなさん、明太子は好きですか?
明太子が博多名物になったのは、間違いなく川原さんの度量があってこそ!
特許を取らなかったことが今の明太子に繋がっているのは間違いない。
今はふくやだけではなく、やまや、福さ屋…
多くの業者が明太子を製造。
博多だけではなく、全国的人気を誇る食べ物に。

川原さんは自分だけではなく、多くの人が明太子を作ることで博多名物となり博多が繁栄すると考えていた。
私利私欲がなく、すべては博多のために生きた人だった。
彼は日本統治下の朝鮮・釜山で育ち、そこでの惣菜からヒントを得て、博多に来てから食で多くの人々を幸せにしようと明太子を開発。
食糧難の時代、少ないおかずでご飯を食べれるもの、それが明太子だったのだ。
ふくやの創業地は中洲。
自分は中洲でBARを営んでいるので、ふくやの創業者であり中洲の英雄でもある川原さんを本当に誇りに思う。

今や博多を代表し全国区の人気芸人となった博多華丸・大吉。
主人公を演じる華丸の好演、ちょい役の大吉がほっこりさせ、妻役の富田靖子の熱演、福岡のローカル番組には欠かせない芸人たちが包み込み、”博多愛〟が溢れる作品
になっています。
昭和30年代が舞台なので、
”ALWAYS 三丁目の夕日〟のようなノスタルジックな世界観がここにもあります。
明太子好きな方、福岡が好きな方は是非〜🤗