くまくま

詩季織々のくまくまのレビュー・感想・評価

詩季織々(2018年製作の映画)
2.7
日本的なアニメーション表現で、出てくる文化は中国圏のものになっており、聞きなれない単語や見慣れない場所やお菓子などの物など、いつもの日常に入り込んだ僅かな差異みたいなものを感じた。
それ以外に目新しいものは特に感じられず、無難なエピソードが3本続く。飛行機がよく出てくるが、まさに飛行機の中で流し見すればちょうど良いのではないかと思えた。
言葉として思いを伝えない事によるすれ違いをエモーショナルな作品について、そんなバカな事するか?って俯瞰的に感想を述べてしまう時があるが、自分では重要だと思っていない事が相手にとっては結構重要な言葉である事って日常的に小さいながらも存在しているなとは思った。特に最後の話は秒速に似ているなとは思ったが、救いを作ってしまうと一気に印象が薄くなってしまう事に気づき、実は秒速のようなエンドを作るのってかなり勇気がいるんじゃね?って考えてしまった。フィクションと割り切ればそうだが、一つの人生に最後は色を差す事なく灰色で終わらせるという事は簡単に決断する事ができないと思った。
ってかこれもはや作品関係ないレビューやこれ…
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