Burnie074

洗骨のBurnie074のレビュー・感想・評価

洗骨(2018年製作の映画)
5.0
kinemaM主催、追手前高校芸術ホールにて鑑賞。


洗骨何それ!?聞いたことない?一番最初に思った。気になるタイトルだし、ガレージセールのゴリさんが監督、しかも、奥田瑛二さんが出てる!
見に行かなきゃと思い見てみた。
正解だった。

バラバラになった家族をひとつにしてくれたのは骨になった母親でした・・・。
洗骨とは、風葬し、亡くなった人の骨を数年後に掘り返し、遺族が洗う沖縄に伝わる風習の事。

人って何だろう?家族って何だろう?とか生と死について、いろいろ何度も考えさせられた。なくしてはいけない日本古来の古くから伝わる風習ってあると思う。今回がまさにそれ。
初めは笑ってたけど後半は最後まで涙でボロボロだった。ここ数年に出会ったことのないくらいのとても素敵なヒューマンドラマだった。

沖縄の島国の綺麗な海や風景、BGMの三線の音色も心地よく、久々に心の奥底から泣いて笑えるそして感動も出来る正真正銘の間違いなく素晴らしい名作だった。

主演の奥田さんの出る映画はいくつか見てるけど間違いなく一番良かった。


それと、大島蓉子さんがピカイチでとても存在感があり輝いていた。あと鈴木Q太郎。たまに映画に出る芸人さんってチョイ役なのになんでいい役出来るんだろう?キットたぶん、普通の人よりも感受性が豊かだからだろうね。照屋監督と年齢がさほど差がないので共感できるものがたくさんあった。それだけ自分も歳を重ねてきたからかもしれない。

舞台挨拶付きだったので、上映後に、照屋監督が奥田瑛二さんにオファーを出した時のエピソードや映画にまつわる様々なトークショーも聞けて楽しかった。 照屋監督の次回作またあれば見てみたい。
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