Tai

パッドマン 5億人の女性を救った男のTaiのレビュー・感想・評価

4.7
MCUじゃない!
DCでもない!
インド映画だけどバーフバリでもありません‼︎
愛する妻を守るため、そして母国を守るために立ち上がったヒーローの名は「パッドマン」‼︎
※しかも実話

主人公ラクシュミが生理用ナプキンを作りましたよというお話です。
しかも舞台が2000年代という超最近!
ナプキン自体はあったのですが、こんな時代でもインドでのナプキン普及率はなんと12%
理由は高価で買えないからというもの。
では、生理の出血をどうしているのかというと、使い古された布を使っているようです。
その布も使用後に洗いはするも、作中では人目につかぬようサリーを被せ干すというアリエールもアリエナイと言いそうな菌の温床になっています。
ラクシュミ曰く「雑巾にもしたくない布」
そんな物を出血箇所にあてようものなら…
実際に若くして不妊になったり、最悪亡くなる女性がいるなんて医者から聞いてしまい、男・ラクシュミが立ち上がります。
ナプキンが高くて買えないのなら、俺が作る!と。

もともと学がなくとも修理屋を仕事とし、発明家気質のあり職人である彼が試行錯誤してナプキンの研究をしていくのは観ていて非常に興味深かったですd(´∀`)

生理というのは男性は癌よりもなることがなく、しかし女性にとっては風邪よりもなる確率が圧倒的に高い問題。
異性からすると共感するのが非常に難しいのですが、このラクシュミは〝妻を死なせたくない〟という相手を想う気持ちのみで無骨にガンガン行動します。
その姿がまた応援したくなる!
でも、古い習慣を守るような村では特に受け入れられるはずもなく、完全に変人者扱いされます。
日本であっても「君のことが心配で生理ナプキン作ってみたんだ。使ってくれる?」と言われて受け入れられる人は少なそうですが…

私は男なので、やはり生理の経験があるはずもなく、生涯どんなものなのか体験することはありません。
その現象の名前を会話上では伏せるというのも、あまり触れないようにするというのも、そういう風にするものだとわかってはいても、何故?と言われると何も答えられない問題です。
そんな壁に真正面から体当たりし続け、割とかなり辛い目にあっているのに目的の達成まで突き進んだラクシュミには、ただただ感動です。
最後、とある舞台でスピーチをするのですが、その時の彼から出てくる言葉が険し過ぎる道を乗り越えてきた証と思うと、観ているこちらの感情が溢れ出さずにはいられませんでした!

トラブルに対しチャレンジする姿勢を学べます。
仕事で忙しい忙しい言って毎日を浪費してる場合じゃない!
良いタイミングで非常に勉強になりました(*⁰▿⁰*)
男女問わずお勧めしたいです!

途中、2時間弱の作品なのにインターミッションがありましたが(もちろん休憩なしで続けられます)本国公開時はもっと長かったのでしょうか?
後に完全版が公開されるのか気になるところですね!

あと初めてぴあの初日満足度調査の方に声をかけられました。
良い記事書いてもらって沢山の人に注目してほしい作品ですね(*´ω`*)
Tai

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