えむえすぷらす

パッドマン 5億人の女性を救った男のえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

5.0
「パッドマン」?何をバットマンと引っ掛けて邦訳付けてるんだと思ったのですが、原題直訳なのだった。疑ってごめんなさい。

女性の生理で主人公の妻が汚れた布を使っていて衛生上良くない!と市販されている生理用品(Pad)を買って来たが大変高価。じゃあ、なんとかしたいと色々と足掻いて誤解され四面楚歌に陥るが……という作品。インド映画らしくしっかり歌って踊るシーンもありますが微量ですね。描くテーマがはっきりしているのであまり寄り道はせずに主人公の悪戦苦闘四面楚歌をしっかり見せてくれる。

妻がいるのにある出会いから彼のR&Dと展開方法を手助けしてくれる人が現れたりロマンスめいた事がおきたりとヒヤヒヤさせられるんですが、敢えて高度ではない技術を用いて低コストで生理用Padを製造する装置を発明してインド国内はもとより世界各地で製造販売する試みが広がっていく。

男性が関わるべきではない不浄。それは因習であり主人公のような男性一人がなんとかしようとしても事が動かない。そこで手助けしてくれる女性が得られた事で打開されていく。史実をモチーフに地に足のついた社会改革する人を時におかしく、時に悲しくなりながらも面白く見せてくれる作品。ほんと面白いのでやっているうちに見られることをお勧めします。