大越

熱風の大越のレビュー・感想・評価

熱風(1973年製作の映画)
3.6
これでもかという、檻のイメージの反復
→鳩の寓話
→青空への解放

解放される瞬間のズームアウトは素晴らしかったが、無理な解放はやはり歪をもたらし、青空は夕暮れとともに血に染まる。結局は鳥かごの中。

トークショーはとても面白かった。分離独立時点で、東西パキスタンがその地理的配置から"Wing"と呼ばれていたという説明は、作品内での鳥のモチーフの理解への助けになった。

初めてのインド映画だったので、顔判別不可能問題が序盤を苦しめた。サタジット・レイなどを観て訓練することを決意。

ラストのいかにも70年代前半な着地点は微妙。
大越

大越