すがり

ペンギン・ハイウェイのすがりのレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
3.1
私はね、多分、悔しいんです。
観終わってから妙にもやもやするんで考えてみると、きっと悔しいんですね。
もちろん少年期に将来とおっぱいの事考えながら綺麗なお姉さんや同級生と触れ合うというイベントが無かったから悔しいんじゃないです。

ちょっぴり、
ちょっぴりだけそれも悔しいですけどね。

あらゆる事を人並みに生きてきました。
そうして来てこの映画を観て何が悔しいかと言えば周りの大人たちが本当に大人たちという事。
作中で子どもとの対比も担っているのだから作りとして当然かもしれません。
でもこんな大人たちってそうそう居ないんじゃあないでしょうか。
少なくとも私の周辺には居ませんでした。

そして何よりも悔しいのは私はアオヤマ君では無いって事です。
頭は悪いのに慢心もするし大抵の努力も怠った記憶しかありません。反省します。
それでも生きていられるからにはすごく運が良いんですね。

お姉さんもおっぱいも大人たちすら無くたって、きっとアオヤマ君なら立派に大きくなりますよ。
そう考えたら自分が情けなくって悔しいんです。


正直ね、あんまり面白く無いんですこの映画。
キャラの声も発声(?)が少し気になってキャラと自分の間に透明な壁がある感じでいまいち没入し切れない。
途中明らかにテンポが落ちて集中力が削がれるし、
あのガキ大将も腹立つだけになってるのが勿体ない。

それに上で書いた理由もあって第一の感情としてはこの映画は嫌いです。

でもね、きっとここから一週間くらいは頭の中でぐるぐるして行って、最終的に好きってところに落ち着くんだろうと思います。
そういう映画。


ああ、でもやっぱり悔しいなあ。
お姉さんのおっぱい…。
すがり

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