一部の層にものすごい衝撃を与えた作品かな〜と思います。
物珍しさはないですが、オタク心くすぐるような感じですね。
掴みどころのない不思議なお姉さんと、ちょっとませた少年、
この組み合わせだけでこの映画の8割楽しめます。
タイトルのペンギンはさながらモブです。
残り2割は美しい風景描写でしょうか。
正直、この二人以外の登場キャラクターはありきたりで個性がなく、ストーリーも起承転結はしっかりしてるものの訴えかける部分が少なく、物足りない印象です。
お姉さんと少年のやり取り、その周りが与える影響、ここにスポットライトを当てて見ると、面白さがガツンと伝わります。
その分好き嫌いははっきり別れるかも知れません。
伏線の残し方はあんまり上手じゃなかったですが、回収の仕方といいますか、盛り上げ方はキレイだったと思います。
そういう意味では何度観ても面白いかもですね。
あと、お姉さん役の蒼井優さんがべらぼうにお上手です。
感情の起伏が激しくないキャラだったからこそかもしれませんが、それでも大満足です。
声優さんとは違う、味のある演技でした。
万人にオススメできるわけではないですが、澄んだ気持ちになりたい方にはぜひ観ていただきたいです。
できれば夏の終わりがよかっですが、もう秋の入り口ですね…
最後に、子供向けのようなキャッチーさですが、子供と一緒に観るのはオススメしません。
むしろ、子供に観せてはいけません。
大人が子供に戻るための映画なのです。