Kachi

フード・インクのKachiのレビュー・感想・評価

フード・インク(2008年製作の映画)
3.5
アメリカの「食」に関する不都合な事実を取り上げた作品。

Super size me 2 Holley Chickenと扱っている主題や暴きたい問題は共通している。そのため既視感はあったが、逆に両作品を観ることで、いかに大量生産・大量消費の社会が食を「産業化・工業化」したかが分かる。

・コーン🌽をさまざまな用途に利用できることは革命であったこと。
・家畜の育成現場を見せることを拒む生産者から垣間見る、生産者自身の罪悪感が透けて見えること
・オーガニック食品が急に言われ始めた背景には、O-157問題があったこと。(牛の胃袋にある大腸菌の量が、コーン飼料を使うことで劇的に増えてしまったこと)

このあたり、類似作品のホリーチキンでは「オーガニック」の実態などに深く切り込んでおり、どちらか一方の作品を勧めるとなれば、ホリーチキンに軍配を上げることになるだろう。

ただ、社会派ドキュメンタリー映画としての鑑賞価値の高さは再確認した。
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