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アイ・アム・タレントのsicklychicのレビュー・感想・評価

アイ・アム・タレント(2016年製作の映画)
3.4

南アフリカで”ホームレス”だった
Thalente君が、「ただ楽しいから」と
夢中になったスケートボード。
アメリカからのスケートボーダーや、
彼の生活を助けようとする
友人の力を得て渡米。
プロに囲まれるうちに、
人間としても
スケートボーダーとしても
成長して行く姿を追った、
西海岸の風吹くドキュメンタリー。

「最後の一言」に彼の変わりぶりが
凝縮されている気が。

映画自体は、最初から最後まで、
爽やかにポジティブで素敵でした。
音楽もスケートボード感が出ていて
良かったです。
色んなカルチャーが混ざり合うのが
ストリートの素晴らしいところ。
もちろん光だけではないのだけれど。

スケートボードにはあまり詳しくない為
今まで当たり前のように
色んな人が滑る映像を観てきても、
なるほどああ滑るのは
とても凄いことなんだ、と
今日分かりました。
それほどThalente氏が
成長したことも分かる、
ということでもあります。
そしてプロ達の動きは素人目にも違う。
スケート一本で人生を生きる、
そんな人たちが集まるカリフォルニア。

街中をあんな風に縦横無尽に滑れたら、
きっと世界が変わるだろうなぁと
思いつつ。

南アフリカの景色が、
街も海も綺麗でした。
おそらく、まだまだ私なんかがフラッと
行けるような場所ではないのだろうけど、
いつか行ってみたいなぁ。
木立から覗く街と海が、記憶に残る。

良いドキュメンタリーでした。
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