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サイレントチャイルドのsheeRのレビュー・感想・評価

サイレントチャイルド(2017年製作の映画)
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聾唖(ろうあ)者である女の子の繊細な表情の演技が素晴らしい。1番寄り添ってほしい親に理解されない孤独がひしひしと伝わるI love youの手話が胸を打つ。彼女は耳が聴こえないだけで手話ができる環境さえあればコミュニケーションがとれる普通の女の子。適切なサポートが受けられないせいで孤立してしまう不平等な社会に対して問題提起している良質なshort film

Libbyが乗った車が霧がかった場所へ突き進むように彼女の両親も盲目的で彼女の気持ちに寄り添えていないのが苦しい。

私が小学生の頃は授業で手話を学ぶ時間があったが、今もそういった学習プログラムは存在しているのだろうか。子供の頃の記憶は大人になっても残っているもので健常者が理解する学びの機会を与えることも大事だなと思う。
2017年の時点で78%の聾の子供達が適切なサポートによる教育を受けていない事実。世の中はまだまだ多数派(健常者)に迎合するように強いられる環境であり、改善していかなければならない課題がたくさんあることを忘れてはいけないなと思った。
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