長尺だけど面白かった。
総会屋の志村喬と嫁いだ娘の話と、銀行の乗っ取り話の二つが絡む。
経済は詳しくないけど、話が分かりやすく、財界の裏の話も面白い。臨時株主総会の場面は迫力満点で、総会屋がど何をするのかもよくわかった。
映像は、メインの登場人物の背景に、たくさんの人を収めて活気がある。冒頭、志村喬の家から帰る人から、電車にパンしながら、同時に家を訪れる叶順子を見せるシーンが良い。
親子の関係がテーマなので、片山明彦や轟夕起子など、監督の実際の家族が志村喬に寄り添っている姿には、すごくジーンとした。
川崎敬三はゲスト的な出演のみ。この監督お約束の猫も出演。
「昭和の銀幕に輝くヒロイン 叶順子」