SatoshiFujiwara

悪魔の季節のSatoshiFujiwaraのレビュー・感想・評価

悪魔の季節(2018年製作の映画)
4.0
TIFF2018

脊髄反射でチケット取っちまったんで(苦笑)戦々恐々としながら小屋へ向かう。だってあなた、4時間のアカペラ・ロック・オペラですよ。結果全く退屈せず、どころか鼻から髄液たらしながら観てしまった。描かれている内容は現実的なんだが、これをモノクロームの陰影に富んだ画面、決まりまくった構図、続くと思っていたら切れ、切れると思ったら続く意表を突いた編集(しかしそこにケレン味はない)を駆使、で何よりもセリフがみんな歌というドゥミ的ミュージカルの味わいで役者たちがヘタウマ(いや、ヘタヘタ笑)な歌唱を連発、これもやたら繰り返すし最初はかったるかったが次第に飲まれてしまった。そんなこんなでなんだかマジック・リアリズム的。「チョウセンアサガオのブルース」と♪ラララの連発は中毒性高し。一般公開されたらぜひどうぞ。
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