通りすがり

ウトヤ島、7月22日の通りすがりのネタバレレビュー・内容・結末

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

72分ワンカット撮り。緊迫感がある。
犯人はほとんど出てこず、逃げ惑う人々の叫び声と銃声が聞こえる。
主人公カヤは普段は賢い子なのだろう。
妹に対してはちょっと説教じみたところがある。
妹を想ってのことだけど厳しめなお姉さんって感じ。
途中黄色い上着を着た男の子にしきりに上着を脱いでと言ってたので、オレンジのニットを着てる妹も危ない?伏線?とヒヤヒヤしながら見ていた。
カメラワークが人の目線を意識して作られているのか、人によっては酔ってしまう場面があるかも。
こういう時って取り乱し泣く、過呼吸になる、誰かを責めなきゃいられない人きっと多いよね。当然。
当たり前の平和な日常から命の危機を感じているんだもの。
冷静になんていられない。
あの中でカヤは割と冷静を保ててたと思うけど
最後の最後…妹はもうダメかもってところで全てが爆発しちゃった感じ。後少しだった。
妹はよく生き延びてたね。怪我人の手当てもしてたし。
カヤが撃たれてから視点があの男の子に移るのがなんとも言えなかった。あっけない。
主人公であって主人公ではなかったというか。
物語の進行上、カヤが主人公設定だったけどもしかしたら真の主人公はこのカメラの視点(見てる側の"私")だったのかもしれない。
最後、カヤが撃たれてボートまで逃げた"私"とあの男の子。そして同じボートにいるカヤの妹。
この作品、結構削られますね。
Netflixの7月22日も見てみたいと思う。

ところであの蚊にカメラが寄っていったのはなんだったんだ?なにかの予兆?
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