2024年11本目。
当時ニュースにもなって大々的に報道されたウトヤ島で実際に起こった銃乱射事件を題材にワンカットで撮られている作品。
生き残った人々の証言をもとに制作されており、出演している人達の名前や設定は架空だけどある意味ドキュメンタリーと言っても過言ではない。
たった1人の犯人に正確な数字は記憶してないけど死者69名、重傷者90名以上、心的外傷を受けた人が300人以上もいるこのテロ事件は悲惨すぎる。
政治的思想でこういうテロ行為に及ぶ人間が世の中に存在してることが恐ろしい。
何の武器もスキルもない人間達がマシンガンやライフルも持った人間に対してほぼなす術もなく無惨に殺される描写は実際に自分がこの場にいたらどうなるだろうと想像すると下手なホラー映画なんかより遥かに怖い。
そして犯人がその後どうなったのかを知ると
どうしようもなくやり切れない気持ちになり遺族達の思いや絶望を考えると何もかも救えない事件だったと思う。
ノルウェーは死刑制度もなければ無期懲役もなく刑務所の中は日本の刑務所では想像できないような所なので日本はよく犯罪者に対して優しいとか言われるけどそんなのが比じゃないくらい受刑者の生活は優遇されている。
それにしてもどこの国でも自分では愛国者を名乗る連中は本当にろくな奴がいない。