エイデン

映画 刀剣乱舞-継承-のエイデンのレビュー・感想・評価

映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)
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西暦2205年
歴史の改変を目論む“時間遡行軍”による過去への攻撃が始まった
時の政府はそれを阻止すべく、物の想いを励起し目覚めさせる力を持つ“審神者”に歴史の守護役を命じる
審神者は、刀剣を人の姿を持つ付喪神“刀剣男士”に目覚めさせると、様々な時代へと派遣し時間遡行軍との戦いを繰り広げるのだった
そして新たに、審神者は時間遡行軍が天正“本能寺の変”で死ぬはずの織田信長を、密かに生き延びさせようとしていることを審神者は察知する
そこで審神者は、刀剣男士である第一部隊隊長“三日月宗近”以下、“山姥切国広”、“へし切長谷部”、“薬研藤四郎”、“不動行光”、“日本号”を派遣
彼らは本能寺の変が発生した天正10年(1582年)6月2日へと向かうのだった
現地では時間遡行軍が計画の一端として明智光秀の暗殺のために動き始めており、刀剣男士達はそれを阻止すべく激しい戦いに身を投じていく
そんな中 不動行光は、かつて刀剣だった際に主人であった森蘭丸が死ぬ様を間近で見て深い悔恨に包まれる
やがて死期を悟り自害しようとしていた信長を邪魔しようとしていた時間遡行軍も三日月宗近が排除し、刀剣男士達は無事に任務を終えるのだった
信長は本能寺にて果て、その知らせは中国攻めの最中にあった羽柴秀吉にももたらされる
歴史の改変を阻止した刀剣男士達は帰還し、そこで仲間の鶯丸と、新たに顕現した骨喰藤四郎と出会う
骨喰藤四郎は三日月宗近と同じく足利の宝剣であり、薬研藤四郎とは同じ刀派の兄弟分ではあったが、刀剣男子は刀剣であった時代に燃えてしまうと刀剣時代の記憶をほとんど失ってしまうため、実感は薄い様子だった
そんな折、三日月宗近は審神者から緊急事態の知らせを受け取る
時間遡行軍の無名が、刀剣男士達が引き上げた後に信長を救出していたのだ
無名より時間遡行軍の軍勢を引き渡された信長は、潰えたと思われた天下統一のため再び動き始めていた
不動行光の代わりに骨喰藤四郎を加え、再び呼び集められた刀剣男士達は、信長を暗殺するため過去へと旅立つ
しかし審神者とある秘密を共有する三日月宗近は別の思惑も持っており・・・



刀剣を擬人化したキャラクターが活躍する人気ゲーム『刀剣乱舞』の実写映画

2.5次元な舞台版からキャストも続投し、冒頭からゲームとは関係無いという予防線まで張っているファン向け映画
顔の良いお兄さん達が高クオリティコスプレを披露する歴史改変ファンタジーといった様相の作品になってる

完全に原作知らない勢として観たけどゲーム原作と聞かなければ理解し難い世界観ながら意外と映画の出来としては受け入れやすい
ただ設定の独自感はかなり強いので、序盤でそこを押さえとかないと置いていかれるかもしれない

もう少し見せてほしかったのは事実だけど、殺陣も割と良い
キャラが多いため不安はあったけど、終盤になるとアクションの見せ場とかもあり、多様な戦闘スタイルも拝める
泥臭さの無いスタイリッシュさを追求した編集まで謎に力入ってて普通に良いのは意外だった
時代劇や特撮ドラマの延長ではあるけどクオリティは高め

原作知らなくてもだんだんキャラに愛着湧くので、刀剣リポDみたいなの飲んで復活する三日月宗近とかカッコいいように見えてくる
2.5次元なノリ自体も昨今の国産実写映画とは変わらないし、変に壁を作らなければ割と楽しめる作品なので観ましょう
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