いかえもん

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡのいかえもんのレビュー・感想・評価

4.0
ホアン・シャオミンと金城武目当てで、チャンツイイーも出てるし、ジョン・ウー監督だし、と思って見た程度でしたが、物語の複雑さに次第に引き込まれていきました。

金城武と長澤まさみの悲恋もよかったし、ホアン・シャオミンのパートもよかったけど、私はチャン・ツイイーとトン・ダーウェイのお話が一番胸にきた。
二人の出会いって偽装結婚みたいなものじゃないですか。でも、トン・ダーウェイにとって彼女の存在が戦場で自分の生きる支えになっていくところが泣ける。あの時代、あんな小さな心の支えで毎日を耐えていた人がきっとたくさんいたのだろうと思う。それを思うと、人の心って弱いけど強いなって思う。

ジョン・ウー監督に何を期待するかってとこで評価は分かれるかと思うのだけど、群像劇が繋がっていく展開が鮮やかでよかったと思います。

あと、チャン・ツイイーさまが橋の下で新聞かぶって寝てるとこ見られるなんてこの映画しかないと思う。