おかみにゃん

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

3.8
 日中韓の俳優が出演する、ジョン・ウー監督作品。
 日中戦争で引き離された台湾人軍医ザークン(金城武)と雅子(長澤まさみ)、国共内戦に出兵した恋人を待つユイチェン(チャンツィイー)と、そのユイチェンを心の妻と思い戦うトンターチン(トンダーウェイ)。日中戦争で武功をあげたレイイーファン(ホァンシャオミン)は、形勢危うい国共内戦の指揮を執るため前線へ向かい、身重の妻チョウユンファ(ソンヘギョ)を安全のため台湾へ移住させる。

 この3組の話が進みながら交差していくストーリー。
PARTⅠが男たちの戦いで、PARTⅡが女たちの生き方という感じ。

PARTⅡでは、上海から台湾へと内戦を逃れる人達が乗った船が沈没するという実話(太平輪沈没事件)の沈没シーンが中心だったので、公開時がセウォル号の時期と重なったことと、「新天地を求めて台湾へ渡る」という内容が中国共産党を刺激したからか、中国では大コケしてしまったらしい。
 でも私は、Ⅰ・Ⅱ合わせて4時間超の映画だけど、中だるみすることなく観れて良い映画だと思った。
女性達の生き方がたおやかに描かれていて良かった。