予告を見て気になっていた一本。
時間旅行系が好きなこともありチェックしていた感じ。
あと十年老けていたら、泣いていたかもしれないわ。
とある喫茶店のとある席。
ルールを満たした時間だけ、時間を移動できる。
縛られたルールの中で、人は時間を旅し思いを伝えたり受け取ったりして、幸せになる。
ただし、時間を遡っても、既に起きてしまったことは変わらない。
ルールが提示され、それを守ることが徹底されている中、信頼して安心して鑑賞できる。
物語の定石からは外れ、特別問題の起きない平坦な構成ながら、物語の魅力で引き付け、平坦さを肯定させる。
ストレスのない構造は、平成文学の特徴と感じている。
もちろん、それが悪いわけではなく、わたしもその手の話は好きだ。
ルールの中、ドラマは広がり、過去を変えられない制約の中でもタイムトラベル的な面白さも盛り込んで、とってもとってもいい塩梅。