にゃんにゃん

薔薇のためいきのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

薔薇のためいき(1972年製作の映画)
4.0
昨日林功×桂千穂2連発したから、西村昭五郎が観たかったの。でもなんか、林功×桂千穂感がある映画だった・・・。洋装な小川節子。私も人生で1度でいいから、波打ち際で運命のひととスローモーションな出会いを果たしてみたかったなあと思う。最初期ロマンポルノなので性表現も控えめ、よい子も安心のR15。東大一直線な男子高生がファムファタル小川節子にミーツする。男子高生の父が湊英二郎って俳優さんだけど絶対坂本長利。小川節子は長利の元愛人で、過去に中絶をしていて、長利への復讐のために男子高生に近づき、恋に落ちてしまう。エロスな愛もあるけど、こういうなりゆきだと、男子高生に自分の子供を重ねるような、そんなアガぺな愛もあるよなぁ。なんか色々とエモくて、海辺の夕焼けが涙出そうに綺麗で、長利もなんだかんだ息子を愛しているし、青春、若いってええなぁ、恋も愛もわからない、目の前のあなたと触れ合ってぬくもりを求め合いたいというただただ青春、若いってええなぁ。「赫い髪の女」みたい。小川節子と山科ゆりの対比がいいのよね。舞台は北鎌倉〜由比ヶ浜あたり、この湘南ロケーションも青春。なかなかよき映画でした。
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