とか26

子どもが教えてくれたことのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

子どもが教えてくれたこと(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

難病を患った
子どもたちのドキュメンタリーとしても
見応えのある内容だったんですが、
ただ単純に子どもたちの愛らしさを
眺められるというだけでも存在意義のある映画。
体の隅々までポカポカしてくるような愛おしさ。

表皮水疱症のシャルル、
腎不全のイマド、
神経芽種のカミーユとテュデュアル、
肺動脈性肺高血圧症のアンブルと、
5人の子どもたちはそれぞれ
大きな難病を抱えているんですが
その難病を包み込んで隠してしまうほどの
彼らの無邪気さがあまりにも眩しくて
口角が上がりっぱなしでした。
「〇〇病の」っていう説明さえ、
彼らの無邪気さの前では隠れて見えなくなる。

上映時間80分と短い作品なんですが、
子どもたちひとりずつに
80分使ってくれてもいいんじゃないかと
真剣に思ってしまうほどに5人ともが魅力的。

一言で言うと、とにかく彼らの底が見えない。
みんな達観してるというか、
自分の病気についての理解度がとんでもない。
モルヒネ、カテーテルなんて単語が
子どもの口から いとも簡単に飛び出てくるのは
病気の深刻度からして
そういうものなのかも知れないけれど、
それでもこの年で
自分の体で起こってることをキチンと把握して
しっかり病気に
向き合ってしまってるのが恐ろしい。
「死んじゃったらその時はもう病気じゃない」
なんていう思想が子どもの頭の中に
当然のように
染みついてしまっている事実が虚しい。
特にテュデュアルに関しては
年齢と感性の組み合わせが
フィクションみたいなレベルになってて、
病気という1つの違いが
ここまで内面に
大きな影響を与えるのかと驚いた。
からくりテレビの俊介くんを超えてる。

肌が弱いシャルルと、
病気ではなく絵に関して泣いてしまう
テュデュアルの気持ちとか、
個人的にすごく分かるところがあって
愛が倍増しました。
あの年で絵が上手く描けなことに泣いてる時点で
やっばりテュデュアルだけ段違いなんだけども。

「水を飲める」って言ったところで
序盤のイマドの発言が
冗談じゃなかったのかと気づいてビックリしました。
2年間おしっこしてないのか。。
信じられない。。
それでも、
ぼくの腎臓は終わってる。とか
ぼくには平気だけどあなたには大変かもね、
なんて発言が
平気で飛び出すイマドは無邪気代表。
なんて可愛いほっぺたと、
とろサーモン久保田みたいな表情。
そしてイマドとジェゾンが
別人であることにまるで気づいてなかった
自分の観察力の無さ、ヤバい。
イマド、シャルルと仲良いくせに
3人の友だちにシャルル入ってないんかい。って
笑ってたのに別人でした。
シャルルと一緒にいる子だけがジェゾン。
よく見たら全然顔違った。笑😅

ケヴィン・スペイシーと
ブリトニー・スピアーズ混ぜたみたいな
カミーユの
素晴らしき憎たらしフェイスも可愛過ぎました。

シャルルとジェゾンの
おばあちゃんへのおねだりエンドロール、
脚本あるだろ。すごすぎる。なんという。。

とにかく、
生まれた限り幸せになってな。と
離れた場所から祈ってます。
一緒に幸せになろう。

ありがとうございました。
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