きゃん

母さんがどんなに僕を嫌いでものきゃんのレビュー・感想・評価

3.4
虐待を受けながらも、それでも母を愛そうとする青年の姿を実話を基に描いた作品。悲しみ、強さ、愛情が感じられた。

幼い頃から母・光子に愛されることなく育った主人公・タイジは、その壮絶な家庭環境から17歳で家を飛び出す。その後、社会人になってはじめて友人たちに背中を押され、もう一度母親と向き合う決心をする・・・

くしゃっとした顔で笑う太賀くんの笑顔が好きなんですけど、この作品の中では無理矢理笑顔を作ってて辛かった。「どうやって笑っていいか分からなくなっちゃった」と吐露するシーンが印象的だった。
子供は母親が大好きだし、甘えたいし、認められたいもの。その母親に辛く当たられ、突き放されるばかりで自分は最低の人間だと思いながら生きていかなければならなくなったタイジの姿が辛すぎた。タイジは自分を受け入れてくれる友達に出会えて本当に良かったなと。ばあちゃんとの関係もほっこりした。
きゃん

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