OSHO

アイネクライネナハトムジークのOSHOのレビュー・感想・評価

3.1
伊坂幸太郎の小説の映画化。
伊坂幸太郎の他の作品同様、舞台は仙台、タイトルは曲名(モーツァルトの曲)になっている。

三浦春馬と多部未華子の話しがメインだけど、いくつかの男女の愛の形が重複している。
・妻に逃げられた男(原田泰造)
・不釣り合いの美人の妻(森絵梨佳)をもらった男(矢本悠馬)
・ボクシングの結果に恋を左右される女(貫地谷しほり)
・高校生の男女(萩原利久・恒松祐里)の淡い恋…

しっかり主役はいるのに、恋愛の群像劇になっているところが、『街の上で』という映画と似てる構造…と思ったら、同じ今泉力哉監督作品でした。

ただ映画は違和感だらけ。
そのなかでもボクシングのシーンは全部違和感。

なんで世界ヘビー級王座にしてしまったのだろう。俳優の体が全然ヘビー級じゃない。せいぜいミドル級。
あと、世界王座陥落のあと連敗しているのに、引退しないで、10年後に再チャレンジするっていうのも普通ありえないし、
顔も腫れてフラフラでダウンしたのにレフェリーが試合を止めなかったり、
とにかくボクシング関連は全部違和感。

恋愛映画でボクシングのシーンを批判したくないけど、この映画はボクシングもキモになっているのですごく気になった。
ボクサー役を演じた成田瑛基さんが悪いわけじゃないけど…

自然な台詞回しとか、主演の三浦春馬さんの演技力とか、良い点もあるけど、
映画も好きだけど、ボクシングも好きな私としては、ボクシングへの愛情をまったく感じない映画だったのでダメです。
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