にゃん

パラレルワールド・ラブストーリーのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

パラレルストーリー。自分の思っていた世界と実際の世界が違う。自分は一体誰なんだ?こんな感覚、本当に怖いだろうと思う。
自分も崇史と一緒に不思議な世界に迷い込んだような感じだった。
映像が頻繁に実際の世界線と改ざんされた記憶とを行き来する為に、見ている側からも今どっちの世界なのか分からなくなるところで少しダレそうになったが、パラレルになった理由のエンディングが衝撃的すぎて最後まで前のめりで観れた。

内容↓
親友・智彦の研究は記憶の改ざんだった。しかし世界的に見ても凄い研究だった為に親友に対しても秘密にしていた。崇史はそんな智彦に嫉妬していた。きっと凄い研究をして凄い発見をしたようだし、電車の中で見かけて以来密かに想いを寄せていた麻由子が、智彦の彼女として紹介されるしで。
それに智彦は気づいていたし、2人を会わせてから2人が惹かれていくのも気づいていた。
智彦は2人の幸せの為に身を引くことを決意する。しかし自分はそれを心から祝福は出来ないと思った。そこで自分が開発した記憶改ざんシステムを使って嘘の記憶で上書きしようとした。が、まだ実際に人間の体を使って実験できていない項目があった。それはスリープモードだ。智彦は自分の体で実験することにする。
ある時、崇史を実験室に呼び出し自分が2人の為に身を引く説明をし、実験台に座る。記憶改ざんをするものだと渋々ながらも了承した崇史がボタンを押すと智彦は目覚めなかった。崇史に黙って、設定をスリープモードにしていた智彦。この解除方法は智彦がスリープモードに入る直前に崇史に"お前が十字架を背負え"と渡したペンダントに実は隠されていた。
それに気づかない皆。自分のせいで智彦を半ば殺してしまったと感じた崇史は心が崩壊寸前に。崇史の為に記憶改ざんシステムを利用し、麻由子は元々自分の恋人で智彦は外国で研究者をしていて…というように改ざんしたのだった。

全てを思い出した崇史は、直前に渡されたペンダントを思い出す。ペンダントにつけられた智彦と麻由子の写真の裏には、スリープ解除コードが記録されているSDカードが。
これにより智彦は目を覚ます。(息を吹き返したところで場面切り替わる)
一方崇史と麻由子は確かに惹かれあってはいたが、智彦を前にどう接したらいいかきっと分からないだろう。よって2人も記憶を改ざんし、2人電車の中で見かけたのが最後、あれから出会わなかったという設定にすることに。もし再び会えて惹かれあったなら2人は運命だったのだ、ということで。
(渋谷の交差点ですれ違った時、お互い何かを感じて振り返り目が合うシーンで終わる)
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