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パラレルワールド・ラブストーリーのsingerのレビュー・感想・評価

2.6
東野圭吾原作ということで、
今回も最後は点在するエピソードの数々が収束はするんですが、
どうもなんか釈然としない感じで、スッキリとはいかなかったかなぁと思いました。

現実とパラレルワールドの両方を、上手く見せながら、
どちらが真実かを想像させつつ、ストーリーを展開して行くのはなかなか斬新ではあったけど、今回は人物描写に問題があったのかなぁ。
どうも、最後まで見ても、登場人物たちの行動に理解できない部分があったし、
クライマックスも、ラストシーンも、結局、そこの所が気になって、
ただ単に色々こねくり回して、事態を拗らせただけの、
ある意味“自業自得展開”に感じてしまったのが残念でしたね。

キャスト陣は、やっぱ染谷将太が全部持ってった感はありましたが、
それでも、特に美味しいトコを持ってったわけじゃなくて、
怪しい演技が印象に残ったというだけで、それがストーリーにガツンと効いてなかったし、
吉岡里帆も、「見えない目撃者」の大熱演を見た後では、かなり霞んで見えてしまいましたね。
後、余談ですが、田口トモロヲと吉岡里帆は、今作と「見えない目撃者」で連続共演だったんだなぁと。

しかし、東野圭吾原作っていうのは、結構、切り口は面白そうに思えるし、
最近の作品は、大体観ている方だと思うけど、撮る人によってかなりクオリティに差が出るよなぁと改めて感じさせられましたね。
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