あーさん

ねことじいちゃんのあーさんのレビュー・感想・評価

ねことじいちゃん(2019年製作の映画)
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夫とはことごとく映画の趣味が違う。
ホラー、バイオレンス、アクション、、"自分は観てないのに叫び声が聞こえるのは嫌だー"と私が言ってから、お互いに別の部屋でヘッドホンにて鑑賞するスタイルが定番。家庭内平和の極意なり♪

ムムッ!TUTAYAの大きな袋発見…この三連休、どうせまた何も考えなくていいB級な映画をどっさり観るんだろうな〜と思っていたら、、
ヘッドホンしないで始まった画面にかわいいネコがひょっこり🐈
あ!このカメラワークは、、絶対に岩合さんだ!!

珍しく夫婦で趣味が合い、一緒に鑑賞 ♪

岩合さんの撮る写真、映像はすぐにわかる。前回のドキュメンタリー映画(劇場版 世界ネコ歩き)でもそうだったようにネコ達にとことん寄り添った(いつもネコ目線で寝そべってる笑)撮り方だから。
BSで放送中の"岩合光昭の世界ネコ歩き"を撮り溜めては、飼い猫と一緒に観ているもの、そりゃあわかる!

全体を通してゆったーり、のんびーり。
だって、舞台が小さな島だし、登場人物はお年寄りが多いし。
ストーリーはとりとめのない、島の日常を描いたもの。殺人事件は起こらないし、ストーカーもテロリストもいない。。

あらすじは…
2年前に妻を亡くし、離島で飼い猫タマ(ベーコン)とひっそり暮らす大吉(立川志の輔)。
前半はそこにとある目的で都会からやってた美智子(柴咲コウ)や島の幼馴染やご近所さん(小林薫、銀粉蝶ら)、若先生(柄本佑)、郵便配達人で大吉の元教え子(葉山奨之)らとのふれあいが描かれる。
年寄りの一人(と一匹)暮らしを東京住みの息子(山中崇)から心配され、後半寄る年波には勝てない幼馴染の件辺りから、このままここで暮らしていけるのか?と不安になるのだが、、さて、

このほのぼーのした空気感が良いなぁ。。
"タマやー、タマー"と大吉が外に出て行ったタマを探すシーンが何度も出てくるのだけれど、ホンマに探してます?みたいな、のほほーんとした呼び方で笑
どっかにいるやろ、、な感じがまたね!
いつものネコのたまり場にいた笑

そこかしこに出てくるネコ達のかわいらしさは言わずもがな。
タマのマドンナ、三毛猫のみーちゃん(小梅)がちょっとウチの子に似てる、、?
みんなタレント猫だから、毛並みがきれい♡

島の海も美しい〜
ロケ地は愛知県の佐久島という所らしい。
"ネコ歩き"に出てくる地中海あたりの雰囲気に似ているなぁ。。夕陽がきれい!
いつか、こういう島に行ってみたいな。
そして、やっぱり魚の獲れる所にネコは居つくのだな笑


観終わった後に、笑顔になってる。
映画としては刺激が少なくて平凡かもしれないけれど、私は好きだ ♪

一人になっても、ネコがいればきっとさみしくない。

志の輔さんが、ちょっと大吉にしては若く見えてしまうなぁと最初思ったけれど、最後にはしっくりときていたから不思議!
(岩合さんの熱烈なオファーだったよう)

小林薫と銀粉蝶のダンスが素敵だった🎶



*よもやま話

こちらはとても観に行きたかったのに行けなかった作品。。何やらネットでもLINEスタンプやグッズやら盛り上がっていた様子。
でもその時期は、ちょうど息子の受験の結果が次々と出ていて最後の山場、私はそれどころではなかった。。
あー思い出すだけでも胃がキリキリする、、

夏が終わったと思ったら、もうセンター試験の受付が始まった。
あー季節は巡る。。
またあの戦々恐々の日々が近づいてくる。
よーし、負けないように、映画からいっぱいパワーをもらうぞ!!
あーさん

あーさん