とらびす

チャーチル ノルマンディーの決断のとらびすのレビュー・感想・評価

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チャーチルを演じた俳優さんの一人芝居を楽しんでいたみたい。穏やかで温厚に見えるその表情の中に、激しい覚悟が見える。素晴らしいパフォーマンスで。

だけど観ながらね、これ、チラシに書いてある事、ノルマンディ上陸作戦に最後まで反対しながら、首相という立場にありながら止める事が出来なかったチャーチルの苦悩。

っていうお話そのまんま。なんの意外性もなく。チラシの文言だけで、へー、そうなんだー。って感じで、105分かけて観る必要あんのかなー、って思いながら観てました。
だけど、やはり後半は様子が変わってきたねー。
うん、チャーチル役の俳優さんの力量があるから、この作品は観る価値がある!

特に演説シーンは圧巻!
誰か気ぃ聞かせてスコッチ用意しとけよー笑

あ、酒で思い出したけど。
カクテルの王様、マティーニにはいろんな伝説があって。

普通のマティーニは、ジン3分の2、ドライ ベルモット3分の1で作るんだけど。

例えば、ハンフリー ボガードのマティーニは、キンキンに冷えたジンをグラスに注いで、ベルモットの瓶のふたで回りをなぞるだけ。

そして、チャーチルのマティーニは、同じくジンだけをグラスに注いで、その前にベルモットの瓶を置いて、その瓶を睨みながらジンを飲むのが、チャーチルのマティーニ。もはやカクテルではないよね(笑)

でも、それくらい影響力がある人物だったっていうのを示すひとつのエピソード。

それを演じた俳優、お見事の一言。
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