3t06

家へ帰ろうの3t06のネタバレレビュー・内容・結末

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
アルゼンチンに住む老人、アブラハム氏。
彼は第二次世界大戦下のポーランドで育ったユダヤ人だった。
老人ホームへの手続きや家を手放す手筈を整える家族を不満に思っていた彼は家を手放すその日、一大決心をする。
自分の人生の不満を紐解き、答えを見つけながら故郷へ帰っていく男のロードムービー。

【感想】
友人と3人でAmazonのウォッチパーティて視聴。
第二次世界大戦下のホロコーストに関わる映画から選択。勉強中の人にオススメ。
視聴者2人はホロコーストへの基礎知識はある程度あり。1人は映像関連の知識あり。
散りばめられた要素を探したり、共有することで理解が深まった。

映像、音楽が美しく、日常の風景や調度品がさりげなく綺麗に配置されているので画面全体が穏やかで進められるので安心して見れた。

アブラハム氏の心情や回想に合わせて画面全体の色合いが変化しているように見えるのでその要素を読み解くのも楽しい。

ストーリーとしては、
1人の老人が今自分が抱えている不満と静かに向き合っていく姿が人生観を考えさせられる。
「自業自得じゃない」
この言葉は視聴者に届ける言葉なんだなと。強く残っている。

話の全体の流れは旧約聖書の預言者アブラハムになぞっているのでその要素を探すのも楽しかった。旅先に出会う人々が聖書の誰を表しているのか気づけなかったので復習したい。

個人的には、最終版の病室にさりげなく飾られていたゴッホの絵になにか意味があったのかが気になる。
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