てながあしなが

博士と狂人のてながあしながのネタバレレビュー・内容・結末

博士と狂人(2018年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

事実は小説よりも奇なり。こんな常套句は、本作にこそふさわしい。最大級の英語辞典、オックスフォード英語辞典の編纂に挑んだのは、博士号もない在野の知的エリートと、殺人罪を犯した精神病患者のふたりだった。
OED完成までのロマンを描いた映画。危ない、泣きかけた。
ただ言葉を追っかけて用例採集してるだけじゃなくて、犯罪者に対する赦しを描いてて物語として重厚なんだよな。夫を殺した男を「絶対に許さない」と言っていた未亡人イライザがだんだん彼を愛してしまうところとか。感情の処理が追いつかんくなったわ。ショーン・ペン怪演すぎ。
OEDにもドラマはあるんだけど、日本の辞書にもドラマはあるから、それが映画で見たいなぁ…。「言海」か、「新明解国語辞典」と「三星堂国語辞典」あたりでオナシャス!!!いやマジで!!