ゆう

博士と狂人のゆうのネタバレレビュー・内容・結末

博士と狂人(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

オックスフォード英語大辞典を作る物語でありそれに携わる異端の博士と悲しい殺人者。
2人の友情が素敵だし周りの人達の優しさや助けもあたたかい。

マイナーの罪悪感と恐怖感がショーンペンの迫真の演技からひしひしと伝わってきて、とても苦しくなった。人のあたたかさや愛を感じれば感じるだけ贖罪の意識は強くなるし自分が許せなくなる、病気だけどきちんと罪の意識はあるし賢い人だからすごくつらいだろうな…
マイナーの罪は決して消えない罪であり、赦すことの難しさや葛藤も考えさせられた。

あの院長の治療は怖いし院長が1番狂人に見えた。

愛があればその先は愛をよぶ
大切な友人のために尽力するマレー博士達、マイナーの心に響いてよかった。

辞書を作ることの大変さ面白さを感じたし、言葉1つ1つの大切さも伝わってきた。
辞書を作るということは、道標になって次の世代が引き継いでいく終わりなき旅となる。素晴らしいことだと思う。

本や言葉が好きで大切にしている人達を見ていいなぁと思ったし読書をしたくなった。

読書をしている間は誰にも追われない
言葉を持つことは翼になるんだ
マイナーの台詞が好き。
ゆう

ゆう