健一

また、あなたとブッククラブでの健一のレビュー・感想・評価

2.5
フワッフワの軽〜い 大人のラブコメディ。
よく言えばとても観やすい。悪く言えばチョット軽すぎる。

本作の最大のウリでもあるキャストはめちゃくちゃ豪華!
70年代の大スターのダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、リチャード・ドレイファス。
80年代のアンディ・ガルシア、ドン・ジョンソン、メアリー・スティーンバージェン。
そしてチョイ役でしたが 忘れないで! 90年代のアリシア・シルバーストーン!!
いい感じに歳を重ねた名優達が惜しげも無く 今の姿をさらけ出してくれて それだけでも勇気をもらえる。

職業も恋愛歴も異なる4人の女性達が 月一で開催している読書会での交流。
今回 読むことになった本がなんとあの
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』!!
過激な内容の本を個々に読み進めていくうちに長い間彼女達の中に眠っていた『性へのめざめ』が開花していく。

まず第一に、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の内容を知らない人がこの作品を観ても 何のことだか分からないのでは?
🇺🇸では誰もが知ってる(?)有名な本で映画化もされているが、日本でもそこそこ知名度は高いが知らない人も結構いるのでは?
本作を観た劇場では半分以上のお客さんがシニアの方でしたが 皆さん知ってる?
映画版「フィフティ・シェイズ〜」に出演している女優さんはダコタ・ジョンソン。
その父親ドン・ジョンソンを本作にキャスティングしているところが なんともニクい。

とにかく いい歳したおばあちゃん達が キャッキャ 言って下品な言葉を使って 性に目覚めていく様がなんともおかしく 愛くるしい。

映画的には なんか物足りない。
コメディに徹しているので 重たいエピソードが欲しかったとまでは言わないが、そんなに笑えるシーンもなかったし。
この作品は このままのキャストでウディ・アレンに監督してほしかったかな。

70歳代になっても脇に回る事も少なく ここ数年主役を張りまくってるダイアン・キートンの生き様に 何よりもアッパレ!
そろそろウディ・アレンと仲直りして 一緒に「アニーホール2」でも作ってくれないかなぁ〜〜。



2020年12月22日
ヒューマントラストシネマ有楽町screen 1
💺162席
客入り 70〜80人。

今年もあとわずか。😮‍💨
健一

健一