ボギーパパ

ライトハウスのボギーパパのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.0
劇場2021-40 みなとkino

今や映画界を支えていると言っても過言ではない木下工務店グループ kinoシネマズみなとみらい初訪問。天神ではお世話になりました。こちらは駅からちょっとばっかり遠いけどテイストは統一されており快適な鑑賞ができました。しかしこちらのサイトはホントに使いづらい!改善して欲しいなぁ(◞‸◟)

さて本作、A24であったのを知らずに鑑賞。冒頭ロゴが出て期待が高まった、、、全編モノクローム、そして画角は真四角、、、抑圧感が画面を通じてビンビン伝わってくる。そして孤島の灯台守として二人の男が波頭を越えて乗り込んでくるこの緊張感!この色調と画角の意図するところはこの抑圧と緊張でしょうね。

先輩のウィレム・デフォーと、新入りのロバート・パティンソン。この二人のソリの合わない緊張感。狭く汚い宿舎、孤島の抑圧感がオープニングからのそれに拍車をかける。

この緊張感と抑圧感がやがて恐怖に劇的に変化する、、、これを期待した、いや期待しすぎたのかも知れませんw
確かに本当の恐怖、狂気というものは、内在していたものがジワジワと顕在化し、爆発する形も様々であるのは勿論承知している。しかし今作は『ヘレディティ』や『ミッドサマー』のような「劇的」なものではなく、、、当方の期待の仕方が間違っていた。(ほんのちょっとだけ入れた事前情報のうち、人魚というキーワードに惑わされすぎたか)

そして今作のアーティスティックな、アーティスティック過ぎる演出・手法が個人的には苦手。舞台作品ぽい演出は好きな方だけど、難解な挿入カットが邪魔というか、私個人の好みに振れなかったというか。

しかし『プラトーン』以来大ファンであるデフォーの演技が素晴らしく、そしてなんといってもあの驚愕のラストシーンは凄い!

どうしても展開が、私の好みと合致しなかった点は少々残念でありました。
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