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ライトハウスのmのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
2.5
粗雑な作品。アート作品としてもヒューマンドラマ作品だとしても中途半端で、既視感満載に酔ってしまう作品。

A24が送る『ウィッチ』のロバート・エガース監督作品。公開される前から期待してみていたが、正直とても雑多な作品だったなぁと思う。逆張りっぽく見られたくないし、お前が理解できなかっただけだろって言われたくないんだけど今作そんなに怪作、秀作とも言い難い。

とりあえずオリジナリティがない。こういった狂っている作品、狂う作品、現実か非現実か分からない作品って多々あって出し尽くされている。この題材を扱うにはそれなりに力量がいると思う。が、今作は力み過ぎたのか幾重にもアレンジを加え盛り込んだのが仇となっている。
正直、神話がモチーフになっていてもなっていなくても今作のストーリーになんら問題がないというのが問題だと思う。モチーフを全面に出すのかスパイスにするのか、監督の技だと思うが、今作は完全に監督の自己満足になっている。今作を知的に見せたいだけのアレンジになっていて必要不可欠であったかが謎。そこが今作を【深いようで浅い】作品にしていると思う。
男根をメタファーにしているのも安直。

ストーリーもキャラクターも単調で緩急がなくほとんど予告PVと同じなのがいただけない。
ストーリーはパワハラ上司の元で社畜に扱われるなか、酒と性欲に溺れていく主人公。まるで人生だ。と考えてしまうが、だからなんだ。と言えなくもない。

ロバート・パティンソンさんとウィレム・デフォーさんのタッグ。そして吹き替えは櫻井孝宏さんと山路和弘さん。どちらで観ようか悩み、2度鑑賞。
櫻井孝宏さん大好きなんだけど、やはりベテランの山路和弘さんが素晴らしくて、食われている気はした。櫻井孝宏さん大好きなんだけど!山路和弘さんが強過ぎた!笑
ロバート・パティンソンさんとウィレム・デフォーさんの演技合戦はもう少しやって欲しいかったなぁ。記憶に残るシーンがない。
体張るが演技力になるわけじゃないからね。

ロバート・パティンソンさんセクシーだなぁ。

ストーリー : ★★☆☆☆
映像 : ★★☆☆☆
設定 : ★★☆☆☆
キャスト: ★★★☆☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/謎が、満ちてゆく
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