Norisuke

ライトハウスのNorisukeのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.9
1890年代、ニューイングランドの孤島に2人の灯台守がやって来る。彼らは4週間に渡って2人きりで過ごさねばならないが、年嵩のベテラントーマスは未経験の若者イーフレイムにあれやこれやと雑用を言いつけ、二人の仲は険悪になって行く。極限の肉体労働の末に幻覚を見たりするようになったイーフレイムだが、やってきた嵐のせいで2人は島に閉じ込められることとなり…な話。
近年稀に見る「男性性」を前面に押し出したホラー映画。2人の灯台守が孤島に残されてSAN値ピンチになって狂っていく話なんだけど、異形のモノたちの造形もさることながら、2人の俳優の演技が素晴らしい。
ベテラン親父の船乗りっぽい信仰深さや俺は年上だから従うのは当然という態度にイラッとさせられるし、それに耐え忍びながら不満をフツフツと溜め込んでいく若造の表情も良い。
物語は単純だけど、差し挟まれる寓話や明かされる正体なども観客の考察の余地たっぷりで、とても楽しむことができた。
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