地球外生命体

ライトハウスの地球外生命体のレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.2
謎めいた孤島にやって来た“2人の灯台守”が外界から遮断され、徐々に狂気と幻想に侵されていく、人間の極限状態を恐ろしくも美しい映像で描いた本作。 北米ではA24の製作・配給で公開され、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系の映画としては異例の興行収入1,000万ドル以上の大ヒットを記録した。

長らく日本での公開が待たれていた本作の監督を務めるのは、長編デビュー作『ウィッチ』がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍スター監督へと躍進したハリウッド異端の才能、ロバート・エガース。

物語は、1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件をベースに、神話や古典文学などのエッセンスが幾重にも織り込まれ、唯一無二の謎めいた世界に観る者を誘っていく。 少しずつ狂気の世界に足を踏み入れていく2人の灯台守を演じるのは、言わずと知れた世界の名優ウィレム・デフォーと、最新シリーズの『ザ・バットマン』主演に決定し、昨年公開されたクリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』で、その人気が不動のものとなったロバート・パティンソン。

ほぼ全編に渡って主演の2人しか登場せず、“ 絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間の中で、彼らが繰り広げる壮絶な演技合戦はまさに圧巻の一言! その白熱の演技は各国の映画祭で大絶賛を浴び、多くの演技賞を獲得した。

より人間の感情を際立たせてみせるモノクロームの映像や、緊迫感を増大させる繊細かつダイナミックな音響デザイン、サイレント映画からトーキーへの移行期に隆盛した正方形に近い画面サイズにより“シネマティックな映像美”が実現。 そのこだわりと美しさによってアカデミー賞®撮影賞にノミネートされるなど世界的評価も獲得し、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映では大喝采で迎え入れられた。

★2019年カンヌ国際映画祭
【ある視点部門】国際映画批評家連盟賞
★2019年ドーヴィル・アメリカ映画祭
審査員賞
★2019年ダラスフォートワース映画批評家協会
ラッセル・スミス賞
★2019年インディアナ映画批評家協会
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
★2019年ラスベガス映画批評家協会
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
★2019年フィラデルフィア映画批評家協会
撮影賞
★2019年サンディエゴ映画批評家協会
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
撮影賞
★2019年シアトル映画批評家協会
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
★2019年ニューメキシコ映画批評家協会
脚本賞
撮影賞
★2020年コロンバス映画批評家協会
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
★2020年ノースダコタ映画批評家協会
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
★2020年インディペンデント・スピリット賞
助演男優賞(ウィレム・デフォー)
撮影賞
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